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第62回シンポジウム

第62回 シンポジウム

医療安全・医療過誤への医薬品包装の役割

医薬品の適正使用や医療の安全を考える上で、医薬品包装の役割や様々な製剤に果たす機能について、専門分野の研究者、医療従事者からの具体例を踏まえた提言ならびに海外の事例等について講演を頂き、 医療安全・医療過誤防止に果たす医薬品包装の役割について討論したいと考えます。

担当幹事:鈴木 豊明(藤森工業)、前原 隆(タケトモ)、内野 泰秀(武州製薬)、虎澤 吉紀(エーザイ)

日時 :平成25年10月18日(金) 10:00〜16:45
主催 :日本包装学会
協賛 :日本包装技術協会
後援 :日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

交通のごあんない :

JR・東急・りんかい線 大井町駅下車
駐車場がありませんので車でのご来場はご遠慮願います。 →地図を表示

参加費:

維持会員15,000円(注1)、企業に属する個人会員10,000円、その他の個人会員及び学校・公的機関の会員5,000円、エキスパート会員 2,000円、学生2,000円、非会員18,000円(注2)をお振り込み下さい。

(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になります。4名以上の場合は  一人につき10,000円の追加で参加できます。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)をしていただければ、個人会員として参加できます。


定 員:100名


振込先:

銀行名=みずほ銀行兜町支店
口座名=日本包装学会、普通 No. 1491899

※参加料の払い戻しはいたしません。代理の方の出席は差し支えありません。
※参加申込みの方には参加証を送付致しますので、当日受付にご提出下さい。
※会員・非会員・学生の種別を記入されない場合は、非会員扱いとさせていただきます。

プログラム:

10:00〜11:10 「医薬品の回収のトレンドを探る」
株式会社じほう 出版局 橋都 なほみ 氏
海外の医薬品の回収数はWarning LetterやFDA 483の発出の傾向から増加の一途にあると思われる。最近 日本の化粧品企業に米FDAが査察を行っており、Warning Letterが発出されている。なぜ化粧品企業に?と思われる方も多いであろう。
本講演では、国内外の医薬品回収の状況や傾向などについて紹介したいと考えている。
11:20〜12:30 「吸入剤・吸入デバイスの現状と課題」
 
東京理科大学 薬学部製剤学教室 教授 山下 親正 氏
吸入剤は他の剤形と異なり、吸入デバイスを組み合わせて初めて成立する。つまり、吸入剤の開発は、製剤と吸入デバイスの組み合わせからなる吸入システムを開発することを意味する。吸入システム開発における課題は、吸入試験法の整備や吸入システムの最適化等が挙げられ、本講演では、これらの課題の解決策を紹介したい。
13:30〜14:40 「社会のニーズと薬剤包装」
 
横浜薬科大学 臨床薬学科薬理学研究室 教授 定本 清美 氏
薬剤包装は本来薬の保護や耐久性が重要視されてきた。しかし社会は変遷し高齢化、医薬品流通様式の  変化、生活様式の変化などから、本来の機能に加えて情報の伝達、使いやすさ、見やすさ、保存しやすさ、危機管理機能の付加など正しく使用・管理できることの重要性が増してきている。社会のニーズと薬剤包装について一考する。
14:50〜15:50 「医療現場から見た医薬品の包装・表示について―薬剤師の立場から―」
 
東京慈恵会医科大学付属病院 薬剤部 医薬品情報室 北村 正樹 氏
医療用医薬品(2013年7月までの薬価基準収載品)品目は約1万5千程度ある。最近、これら医薬品について患者側や我々医療従事者側からの誤解などから効果が発揮されず、稀ではあるが重大な副作用を引き起こす場合も報告されている。今回の講演では、実際の医薬品の包装や表示から誤解を与えかねない事例について紹介する。
16:00〜16:45 「水分予測技術を用いた包装設計デザインスペース」
 
武田薬品工業株式会社 CMC研究センター 製剤技術研究所 森 宏平 氏
製剤の安定性に影響を与える要因に水分の影響が挙げられる。保存中の包装内水分変化を経時的に予測 することは、包装設計をする上で非常に有用である。今回、開発期間短縮、コスト削減、環境負荷低減を目的に、水分予測技術を用いた包装設計デザインスペース設定について紹介する。