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会長のご挨拶


会長 椎名 武夫

この度、石川豊前会長のあとを受け、第13期の会長を仰せつかりました、椎名でございます。就任に当たり、ご挨拶申し上げます。

JIS Z 0108 包装−用語によれば、包装は、「物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値及び状態を維持するための適切な材料、容器、それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術又は施した状態」です。また、日本包装学会誌の投稿規程「原稿の内容」には、「包装資材、材料加工法、材料関係技術、内容品別包装(食品、医薬品、家電製品、トイレタリ、精密機器など)、包装技法、包装機械、試験法、安全性、環境問題、物流、情報、包装デザインなど、包装に関連した内容」とあります。したがって、日本包装学会は、極めて広い学際分野を対象とする学会であり、いろいろな分野の学会員が集い、お互いに刺激を受けながら切磋琢磨し、包装学の体系化、学問分野の発展、関連産業との連携による社会貢献のための学会活動を展開してゆくことが求められます。

顧みますと当学会は、日本包装研究機関連合会が主体となって設立準備を進めた結果、1992年4月1日に設立され、今年で25年目を迎えました。初代会長の矢野俊正先生は、日本包装学会誌の第1巻第1号に寄せた巻頭言において、1966年に設立された民間包装試験研究機関連合会からの夢であった「包装学会」が設立されるまでに30年以上の年月を要したのは、1)設立後まだ年月も浅い(社)日本包装技術協会と並立しうるか?、2)資金面で行き詰まらないか、3)大学に包装研究者がいない、という3事情であって、1)については問題が解消されたものの、2)、3)の問題は残された問題だ、と述べられました。

2)に関しては、数年前までは、単年度収支が赤字続きで、積立金を取り崩して凌ぐという、資金面の懸念が現実となるのではと心配される状況でしたが、石川豊前会長のリーダーシップのもと、収支均衡を達成することができました。今後も、経済基盤を強固とするために、この流れを維持していく必要があります。一方で、学会の更なる発展のためには、新たな活動を含めて、より魅力ある学会活動を展開し、会員獲得に努める必要があります。

3)に関しては、当学会に軸足を置く大学の先生の数も増えつつあり、問題は解消の方向にあるといえます。一方で、次世代人材の育成が大きな課題となっており、大学に包装関係の学部・学科を設立するという目標も見据えながら、産学官の連携による次世代人材を育成する仕組みづくりが、大いに期待されるところです。

第25回年次大会の総会でご承認頂いた、平成28年度事業計画には、“「包装学の深化と体系化、社会の要請に応えうる開かれた学会づくり、包装分野を担う次世代人材の育成」を主な柱に、事業を展開します。”、として、「産官学各分野の均衡ある活動促進」、「学生や若手研究者・技術者に魅力ある学会へ」、「国際化の推進」、という方針を立てました。

第13期、8代目の会長として、上記事業計画の着実な実施と、次の4半世紀に向けて本学会をさらに充実、発展させるために微力を尽くしてまいりますので、会員各位のご支援をよろしくお願いいたします。

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