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第32回 年次大会

第32回 年次大会 開催にあたって

年次大会運営委員長 秋山 幸章

 日本包装学会は、第32回年次大会を2023年7月20日(木)、21日(金)の2日間、新型コロナ感染症の対策として、オンライン開催することと致しました。
 新型コロナウイルス感染症動向の見通しが困難な状況下、会員各位のご健康・安全を最優先すると共に、社会一般にDX文化が浸透、各種催事のオンライン開催について、一定の理解が見受けられることから、本年度も会場開催ではなく、昨年度運営までに一定の経験則を得たZOOMオンライン形式にて開催するとの結論に達しました。
 昨年の第31回大会は、新型コロナウイルス感染症影響から、一時現地開催とオンラインのハイブリッド方式での検討も致しましたが、最終的にはZOOMオンライン方式開催でとの結論に至り、この間、関係の皆様へのご案内が遅れました点も踏まえ、第32回年次大会の開催方法について議論を重ねた結果、冒頭に申し上げましたように、ZOOMオンラインによる開催という判断に至りました。

 包装は、食品や日用品、電気製品、医薬品などの様々な物品を、輸送・保管中の数々の劣化要因から守り、使用・消費者のもとへ最良の状態で届けるという必要不可欠な役割を担っています。この基本的な機能に加え、包装には販売促進機能・利便性向上などの様々な機能が要求されますが、昨今の生活者の価値観やライフスタイルの変化にあわせて、包装の多様化、高機能化、そして合理化の要求が加速しています。
 さらに、SDGs等、国際的な環境課題への注目を受け、海洋プラスチックごみ問題や食品ロス問題に代表される環境問題への期待感、少子高齢化社会に適応したユニバーサルデザイン、グローバリゼーションの進行に対応した各国の規制への対応など、包装が取組むべき課題・関心は一段と高まっております。
 加えて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックをきっかけに、生活様式は、大きく変わろうとしています。パンデミック後のニューノーマルなライフスタイルに合わせ、包装への要求も変化が求められると予想されます。
 第32回年次大会では「包装材料」、「輸送包装」、「加工・装置」、「環境・安全」、「評価手法」等のセッションにおける口頭・ポスター発表および製品展示コーナーをオンラインにて開催する予定です。
 包装産業を更に発展させる為には、皆様方の多分野に渡る学問と技術を集結して対処する必要があります。包装の各分野で活躍されている研究開発者の皆様が、日頃の研究成果を発表し、議論を通じて互いに切磋琢磨することで、非常に有意義な大会になると確信しております。また、これからの社会を担う学生の皆様の口頭・ポスター発表への積極的なご参加も是非、お願い致します。
 大会運営一同、皆様の今後の研究開発と、世界に誇る日本の包装学、包装産業の発展に貢献できる 大会とすべく万全の準備を整えて参る所存でございますので、来年度も幅広い分野から多くの方々のご参加を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

 


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