ホーム > 催物案内 > 第71回シンポジウム

第71回シンポジウム

「医療現場が求める医薬品包装」−医療過誤、情報伝達、調剤、訪問看護-

医療関係者による医薬品の調剤、投薬は様々な医療の現場で行われています。近年、患者さんの高齢化が進んだことに伴い訪問看護で投薬が行われる機会も増えるなど、投薬場面はいっそう多様化しています。そうした中で、医薬品包装の果たすべき役割は極めて重要といえます。本シンポジウムでは、各方面の専門家の先生方に講演していただき、医療現場が求める医薬品包装とは?を考え討論していただきたいと考えます。

担当幹事:内野 泰秀(武州製薬)、鈴木 豊明(藤森工業)、千田 隆行(第一三共) 
主催 :日本包装学会
協賛 : (公社)日本包装技術協会
後援 :(一社)日本食品包装協会、軟包装衛生協議会、(一社)日本接着学会、(公社)日本食品科学工学会
開催日:2016年10月6日(木) 10:00〜16:40
会場:きゅりあん 6F 大会議室 (東京都品川区東大井5-18-1(JR大井町駅前) →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

交通のごあんない :

JR・東急・りんかい線 大井町駅下車
駐車場がありませんので車でのご来場はご遠慮願います。

参加費:

維持会員15,000円(注1)、企業に属する個人会員12,000円、その他の個人会員及び学校・公的機関の会員7,000円、エキスパート会員 2,000円、学生2,000円、非会員20,000円(注2)をお振り込み下さい。

(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になります。4名以上の場合は  1名につき10,000円の追加で参加できます。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)をしていただければ、個人会員として参加できます。


定 員:100名


振込先:

銀行名=みずほ銀行兜町支店
口座名=日本包装学会、普通 No. 1491899

※参加料の払い戻しはいたしません。代理の方の出席は差し支えありません。
※参加申込みの方には参加証を送付致しますので、当日受付にご提出下さい。
※会員・非会員・学生の種別を記入されない場合は、非会員扱いとさせていただきます。

申込先:

申込締切:平成28年9月26日(月) 先着順にて締切
HP申込みの方は下ボタンをクリックして申し込みください。
お問合せ先
日本包装学会 「第71回シンポジウム」 係
〒169-0073 東京都新宿区百人町 1-20-3 バラードハイム 703
TEL(03)5337-8717 FAX(03)5337-8718
メールアドレス:office@spstj.jp

プログラム:

10:00〜11:10 「医薬品包装と誤飲防止に向けた人間工学的探究」
公立大学法人首都大学東京 東京都立産業技術高等専門学校 教授
 三林 洋介 氏
スイッチOTC薬化によるセルフメディケーションの実践においては、生活者自らが医薬品パッケージの表記情報に基づいて適切な使用に関する判断をしなければならない。そこで医薬品包装の表記情報と開封性について、誤飲防止を含めて当方らがこれまで行ってきた様々な研究から人間の動作特性および感覚特性を探る。
11:20〜12:20 「医療現場が求める開閉性に優れたボトル容器」
エーザイ株式会社 DI+ユニット
浜本 晋輔 氏
薬剤師の方々が、医薬品ボトル容器のキャップの開閉作業に煩わしさを感じていることを知り、開閉性に優れたボトル容器の開発に着手した。薬剤師の方々の意見収集を重ねて開発した容器は、キャップを手首1ひねりで開閉でき、内容物の品質保護性も優れている。本講演では、仕様検討から改善実績までの検討内容を紹介する。
13:20〜14:20 「大切な情報を「わかりやすく」伝えるために」
一般社団法人ユニバーサル コミュニケーションデザイン協会 事務局長
三村 一夫 氏
生活者保護のルール化が進み、保険、金融のパンフレットや申込書、通知物の情報は増えています。食品や医薬品のパッケージにおいても同様です。しかし、情報が増えると生活者は見なくなります。生命・財産にかかわる大切な情報を「見やすく、わかりやすく、伝わりやすく」する技術を事例とともに紹介します。
14:30〜15:30 「医療現場で発生するインシデントから考える医薬品デザイン」
地方独立行政法人 静岡県立病院機構 静岡県立総合病院
薬剤部 兼 医療安全部医療安全室
嘉屋 道裕 氏
医療事故はシステム全体の不備であるとの考えから優れたデザインの医薬品が登場し、医療事故の防止に貢献している。しかし、近年も医薬品の誤投与による死亡事故が発生し、撲滅にはいたらないのが現状である。本講演では医療現場で発生している事例から、現場に潜むリスクと医薬品デザインについて考えたい。
15:40〜16:40 「在宅における高齢者の医薬品管理・使用の実態と医薬品包装」
オリーブ訪問看護ステーション・二宮
 青木 伸也 氏
高齢者は有病率が高く、ほとんどが薬物治療を受けている。そして、高齢者、ホームヘルパーなどが薬物の管理や与薬を行うケースがある。このようなことからも、高齢者や非医療職種などにわかりやすく、扱いやすい薬剤の包装、表示が求められている。在宅医療を実践する立場から、現状と課題を報告する。