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第57回シンポジウム

第57回 −海外の包装事情と企業におけるグローバル戦略−

少子高齢化を背景にした収縮する国内市場の構造変化に対し、今後も大きな成長が期待される新興国を中心とした海外市場は日本企業における魅力的なマーケットである。 
毎日のように日系企業の進出が話題となっている状況が今後ますます加速することは確実である。 
そこで今回は海外の包装事情の動向や戦略的にグローバル展開を進めている企業の方々より具体的な事例や活動のご紹介をいただき、文化の違いを越えたグローバル化における企業活動の方向性を議論したいと思います。
担当幹事:奥野隆史(花王)、島村悦夫(凸版印刷)、中村充利(旭化成ケミカルズ)

日時 :平成24年2月2日(木) 9:50〜16:50
主催 :日本包装学会
協賛 :(社)日本包装技術協会
後援 :日本食品包装研究協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

プログラム:

9:50〜11:20 「海外の包装事情とグローバル化について」
住本技術士事務所 住本 充弘 氏
多くの国々が豊かになりライフスタイルも変化し、製品が世界規模で流通している。世界人口が70億人を突破し、食品のロングライフ化・製品の保護・流通、使用者の使い勝手、医薬品のData Matrixの偽造防止・トレーサビリティ、再生利用・再生可能な原材料使用等環境対応のためなどにパッケージングの役割は産業界で重要となっている。業界のリーディング企業の動きや世界の包装動向と我が国の対応について述べる。
11:30〜12:30 「パッケージイノベーションとその将来」
 
データモニターリミテッド日本支社 大津 慧子 氏
世界中の包装容器の情報を検索できるデータベースであるパックトラック(Pack-Track)のデモンストレーションを交えて、包装容器が商品に与える付加価値と容器の成功例、そして、包装容器の将来、サスティナビリティーとトレンド動向について紹介する。
13:30〜14:30 「ポリオレフィン樹脂の世界市場動向と当社のグローバル戦略」
 
住友化学株式会社 ポリエチレン事業部 阪本 聡司 氏
中東の安価なエタンによる石化設備増設に中国等市場拡大でこれまで均衡を保ってきたが、昨今の景気後退により供給過剰が顕在化している。今後の見通しと当社グローバル戦略を紹介する。
14:40〜15:40 「キッコーマンの海外展開と容器包装の変遷」
 
キッコーマン株式会社 国際事業第1本部 海外技術部 館山 宏治 氏
当社は本格的な北米進出を目的として、現地に醤油の販売会社を設立したのは1957年。当時の海外戦略は、まずは、いかに現地の食材や料理に醤油を使っていただくかということでした。今回は、弊社が海外で使用している容器の変遷、紹介とともに、更なる醤油の国際展開について紹介する。
15:50〜16:50  「資生堂の容器設計・開発について」
 
株式会社資生堂 化粧品素材研究開発センター 大野 和久 氏
化粧品の容器は使いやすいこと、中身の保護性、デザイン性が重視される。容器設計の考え方、開発事例を述べる。一方、資生堂の海外売上げは2010年度には40%を越えた。グローバル化に向けて海外工場での生産も増加していることから容器の設計や調達のグローバル化に向けた取り組みについても言及する。