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過去のシンポジウム

第52回 −キット製品へ求められる機能と最新動向ー

医薬品が充填された注射用キット製品は、投与の簡素化、安全性への貢献などから、ここ数年医療現場で汎用されてきました。本シンポジウムは、キット製品の医療現場における有用性と課題について紹介していただき、これからの医療現場に求められるキット製品について、最新の海外動向や技術情報をもとに、開発の方向性について議論していきたいと思います。
担当幹事:前原 隆(第一三共プロファーマ)、鈴木 豊明(藤森工業)、内野 泰秀(武州製薬)

日時 :平成22年6月14日(月) 10:00〜16:25
主催 :日本包装学会
協賛 :(社)日本包装技術協会
後援 :日本食品包装研究協会、軟包装衛生協議会、日本接着学会、日本食品科学工学会
会場:きゅりあん 6F 大会議室 →地図を表示
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-11(JR大井町駅前)  電話: 03 (5479) 4100

プログラム:

10:00〜11:10 「注射用キット製剤の有用性 現場からの評価」
北里大学東病院 薬剤部 薬剤部長 黒山 政一 氏
臨床現場における注射剤の調製・投与に際しては、調製時の過誤、投与時の過誤、微生物汚染、異物汚染、調製濃度のバラツキ、調製時間の増加、誤調製による廃棄など多くの課題がある。これらの問題点を解決するために“注射用キット製剤”は有用と思われる。臨床現場において、その開発に携わった立場、実際にキット製剤を使用している立場より、その有用性と現状の課題について紹介する。

11:25〜12:25  「キット製品へ求められる機能と海外の最新動向」
バクスター株式会社
 Global BioPharma Solutions Medication Delivery Division
Director 石橋 昭彦氏
日本でもキット製品の普及が進んだ結果、キット薬価ルールが変わり始めた。また、DPCやジェネリックの浸透など、とりまく環境も変化している。充分な開発コストが使えない今、今後どのようなキット開発に向かうべきか、海外動向などの事例を含めて紹介する。

13:30〜14:50 「ダブルバック製剤の開発と材料特性」
 
(株)大塚製薬工場 技術センター 生産システム開発部
次長 樫山 薫明氏
医療機関での投薬調整時の負担軽減、細菌汚染、異物混入の防止などを目的とし、2以上の医薬品を一つの投与体系として組み合わせた複室容器製品が上市されている。本講演では抗生剤キット、輸液用ダブルバックの医薬品容器設計の基本要件や材料特性について報告する。また、最新の輸液複室容器についても紹介する。

15:05〜16:25 「LCMに貢献するプレフィルドシリンジ・キット製剤の開発動向」
日本ベクトン・ディッキンソン(株)
ファーマシューティカルシステム事業部
セールス&マーケティングマネージャー 榎本 裕一氏
医薬品開発は益々困難を極めており、製品ライフサイクルマネジメント(LCM)は重要な課題である。(1)経鼻・皮内投与などのDelivery systemの向上、(2)安全機能付きデバイスの採用、(3)自己注射デバイスなどの事例を取り上げ、医薬品LCMに貢献するプレフィルドシリンジ・キット製剤の開発動向に言及する。